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「うわああああ」
でも、政宗はナイフも蹴り飛ばすと、
今度は勢いのまま、兵士も蹴り飛ばしていた。
「泣くな、俺はここに居る」
あの日、言えなかった言葉であった。
やっと動揺が収まった上原は、ぼんやりと過去を見たが、
頭がはっきりしない。
分かっていることは、今回は、上原は遅刻してしまい、
会場に辿り着くと、皆が倒れていた。
傍にコップが落ちていた。
コップの中の液体が、床にこぼれていたので、
皆、飲んでいる途中で倒れたのだろう。
脈を確認すると、遅いが途切れてはいなかった。
上原は、自分も飲んだフリをして、
液体をハンカチに浸した。
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