第十章 66.6

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 まるで銃器を運んでいるような、雰囲気にはしてみたが、 通路を運搬車が走っているのはおかしくはあった。  政宗を見た人物は、全て、茶屋町が気絶させていった。 カメラには通る瞬間だけ、カバーをかけてみた。  どうにか虎森丸に辿り着くと、 意識の無い天然体を一人ずつ中に入れた。 ハンカチの成分を分析し、軍部に特定を依頼すると、 すぐに宝来から返信があった。 「政宗、今、どこに居る?」  多分近くに居る。 「もしかして、 目視で確認できる場所か、ここ」  宝来の船の位置が、確認できた。 ガトウスリに来ていたのだ。 「その毒は、かなり強い毒だが即効性ではなかった。 地球の植物から採取できるものだ。 きのこの一種らしい。 昏睡状態のあと、発汗があり、脱水症状を起こす。 その後、意識が戻らなければ死亡に至る」  運んでいた際に、皆、体温が高かった。
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