第一章 ある晴れた日に

3/28
112人が本棚に入れています
本棚に追加
/378ページ
「父ちゃん、オウランドは、 殆どいつも晴れだよ」  雨季のわずかな期間以外は、オウランドには雨は降らない。  政宗は、息子の時宗に冷たい目でみられていた。  政宗二十六歳、息子時宗八歳。 どちらかというと、 時宗の方がしっかりしている。  砂漠に水は豊富にあったので、 政宗は巨大なプールを作っていた。 名前は王ランド。 管制塔の仕組みもあり、宇宙船の離発着も管理している。 巨大になってしまい、生活どころか、 自給自足できるまでの設備を誇る。 「王ランドに学校を作りたいと、ユカラに申請したら、 分校ならいいってさ…」  分校?どこかの学校の一部ならば、許可するらしい。 あちこちの学校から、サマーキャンプの申し込みがあったが、 政宗が皆断ってしまったので、 分校という名目できたのかもしれない。
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!