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街角のブックカフェ。
自転車でぶらぶらしてたら通りかかった。
コーヒーを飲みながらレトロな雰囲気の店内でゆったりまったり本が読める。
そんな天国みたいな場所があったとは。
迷うことなく入店した。
そして僕は、君と出会う。
中には一人、セーラー服を着た少女が、真剣な眼差しで本を読んでいた。
僕にはその姿が、綺麗でどこか儚く写った。
「ここ、よく来るんです。自分以外の人、始めて。本、好きなんですか?」
彼女は優しく微笑んだ。
それがとても彼女の儚さを際立たせたから。
触れたら消えてしまいそうで。
「本、好きです。・・・隣座っちゃダメですか?」
もっと、話したい。
二度と会えないような予感が、胸を掠めるから。
そんなの、嫌だ。
「いいですよ。この本、知ってますか?」
持ち上げて、表紙を見せてくれた。
その儚さに、その声に、その笑顔に、そんな君に。
きっと僕は、一目惚れをしたんだと思う。
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