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結論から言って、大成功。
両親及び親族には教師になると言って大学へ進み一人暮らし。
そこで教育の勉強をしながら小説を書く日々。
自分で言うのはなんだけど勉強の要領は良いから書く時間は溢れてた。
自由な時間の内に書き上げた一本の小説、【一族に咲いた僕の夢】。
僕のことのようで僕のことじゃないけど僕の本心も混ざってる。
そんな小説を持っていったら絶賛された。
こんな鬱屈と、それでいてしっかりとした終わりを書き上げられるなんて君は本当に初心者か!?なんて言われて褒められたのか貶されたのか解らなかったね。鬱屈て。
でもまぁ僕は大学卒業と共にその本で有名になり日本中に名を轟かせ色々な取材も受けた。
でもそれらで一貫して秘密にしたことがあった。
なに、簡単なことだよ。
この小説のモチーフが僕だって事を伏せただけ。
だって、それを言ってしまったら僕をこんなことにした親族全員もヒーローになるじゃないか。
そんなこと、許さない。
親族にはばれると思ったけどそうでも無かったよ。
【一族に咲いた僕の夢】に書いたようなことを、僕は一度しかやってない。
そう、土下座。小言で言ってた教師志望はノーカンで。
土下座をしたこと以外、僕が心の中で思い続けたことだから、誰にも言ってない。
友人にだって先生にだって。言っても「知るかんなもん」ってなるに決まってるし、僕は昔から気ぃ遣いなんだよ。
まぁ、こういうわけで僕は小説家となり、親族を見返しましたとさ。
今は新作を書いててね。今度は実体験じゃなく、完全な空想。
タイトルは決まってないけど面白くなるって信じてる。何事も、信じることが始まりだからね。
あ、そうそう、ここだけの話、僕は【一族に咲いた僕の夢】をアナザーネームで呼んでるんだ。
そう、もう一つの名前。
それはね……。
【一族を裂いた僕の夢】
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