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僕は黙々とプリントを拾いながら、ああ生物の時間に配られたやつか、などと考えていた。 そして拾っているうちに、ふと、あるものが目に入った。 一冊のキャンパスノート。 表紙に『思想ノート』と書かれていた。 なんとなく興味を惹かれた僕は、好奇心に負け、いやほとんど悩むことさえなく、そのノートを手にとり開いた。 開いてしまった。 そして知る。 これは見てはいけないものだったのだと。 驚愕とも恐怖とも言えない感情に包まれる。 そこには。 僕が偶然開いたそのページには、『死にたい』と一言のみ記されていた。 違う。 『死にたい』の一言のみで、埋め尽くされていた。 小さな字や大きな字や、丁寧な字や書き殴りの字や。 様々の字で、まるでその感情をぶち撒けたかのように、見開きいっぱい『死にたい』で埋め尽くされていたのだ。 罫線など関係なく、余白部分も関係なく。 溢れんばかりの願望がそこにはあったのだ。 親指の腹で抑えていたページが滑って、めくれた。 そこには____________
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