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彼女たちは僕から秕を隠すように移動した。秕が女子たちに埋もれていく。 もしも僕が窓際の席であればここで頬杖でもついて空を見て黄昏れることもできるのだけれど、あいにく中央の席のためできずに終わる。 仕方がないので鞄から文庫本を取り出す。 いつも通り読書にふける。 そして次の授業まで、時間を潰すのである。 確立された世界で、僕はただ一人、本を読む。 …………………
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