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トップバッターは部長である千から発表が始まった。
「私が調べた都市伝説はね、『コトリバコ』というものよ。詳しく話すと長くなるから簡単に説明すると、『コトリバコ』は明治初期の隠岐騒動によって逃げてきたある人物が逃げた先で迫害を受けていたとある部落と契約し、作成されたとされる子孫を絶やす事ができる呪いの箱よ!」
そうだろうと思ったよ。つか、嫌な予感しかなかったわ!!
身体に悪寒がはしった途端、呪術馬鹿のスイッチが入り、知りたくもないその呪いの箱とやらの製法について語り出しやがった。
「見た目は木を複雑に組み合わせたパズルのようなもので、その中に動物の雌の血を満たし一週間おいたあとに『間引いた子供』の一部を入れるそうよ。ちなみにコトリバコを作る子供の数が多ければ多いほど強力で、制作者自身も呪われるほどの破壊級の強さを持っているわ。で、それが島根県あたりにあるらしいからみんなで探索に行きましょう!」
行きましょう!じゃねえ!! イキイキとした表情でなに恐ろしい事を言ってんだ!?
「行くわけねえだろ!! ボケ! そんな危険なモノがある場所に俺達を巻き込むな!! そして行くなんて馬鹿か!!」
俺がブチ切れると、千は何故か誇らしげに答えた。
「安心しなさい、私の方(呪い)が強いわ!」
「どこが!? ドヤ顔で自信満々に言ってるけど、安全の保障がどこにもねえじゃねぇか!」
全力で拒否すると、麻美も理人も『コトリバコ』はヤバすぎると思ったようで俺に同意してくれた。
そのお陰で千の企画は却下された。千は不満げだったがな……。
「フッフフ、次は僕の番だな。僕のとっておきの企画をキミ達、しっかり聞いてくれよ!」
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