第1章

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 メガネをキラリと光らせて怪しげな笑いを立てる理人に冷ややかな目で尋ねた。 「まさかと思うが、チュパカブラやイエティと云った世界中のUMAを探そうなんてことを言うつもりじゃあねえよな?」 「何故分かった!?」  図星かよ!? てか、UMAは都市伝説に入るのか!?   自分の企画を却下されたためか、ムスッとした顔で理人に言った。 「UMAは都市伝説ではないし、広瀬くんのは却下ね」 「なに!? UMAは都市伝説に入らないのか!? くっ、僕としたことが!! せっかくキミ達をエサに捕獲しようと思っていたのになあ。最低でも二十年掛けてでもやろうと思っていたのに!」 「てめぇだけ行って、UMAの餌食にされろ」  アホな事をほざいた科学馬鹿の企画も却下され、エジプト大好き、ミイラ大好きお嬢様の麻美(まみ)が最後に発表しだした。 「わたしが最後だね~。じゃあ、発表するよ~。わたしが調べたのはね、みんなも知っている伝説、ここの近くにある『迷い森の人魚』についてだよ~」 「ここの住人なら誰でも知っている人魚伝説じゃん! 都市伝説どこいった!?」  理人に続いて麻美まで企画と離れた内容に俺が突っ込むと麻美はよくぞ聞いてくれたという笑みで答え始めた。 「たしかに、誰でも知っている人魚伝説なんだけど~。実は都市伝説でもあったんだよ~」 「ほう。それは興味深いな……」 「木乃さん、詳しく聞かせてくれるかしら?」  興味津々な二人のようすに、どこから出したのかエジプトのミイラの棺桶を机の上に置いた。そして棺桶から人魚のミイラを取り出した。  ちょっと待て。いろいろと突っ込ませろ。なんでエジプト産の棺桶から人魚のミイラが出てくるんだよ! つうか、よく入ったな!? 形からして入らないだろ! てか、その棺桶から放出されているまがまがしい気はなんだ!?   目がギョロギョロ動いてるし、なんかブツブツ言ってるし!! 《〝アアアァァァ……、呪ってやるぅぅぅ……》  うおおい!! 呪ってやるとか言ってんぞ!? お前らなんでスルー出来るんだよ!!
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