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「ゆず、先シャワー浴びて来いよ」 煙草をふかせながらこちらを振り返った彼はふ~と煙をはいた 「まぁ動けたらの話だけどな ククッ」 「………祐ちゃんの…イジワル」 私は小さく呟いた  確かに今すぐにはまだ動けそうになかった 息は整ってきたものの私はまだ身体を動かす気になれないほど祐ちゃんは激しかった 祐ちゃんとはダイビングショップで知り合い、ツアーでバディを組むことが増え気がつけば付き合うようになっていた それも今思えばスタッフである祐ちゃんの作戦だったのだろう イントラなんて女たらしで取っ替え引っ替えのチャラ男だから引っかかるまいと思っていたのに 黒髪で近寄りがたい雰囲気とどことなく忘れられないあの人に似ている祐ちゃんに告白されて 私はコクリと頷いていた .
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