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煙草の火を消しこちらへ戻ってくるとベッドの端に腰を下ろした祐ちゃん
私の頭をひとなでした後口付けてきた
口の中に広がる煙草の味が祐ちゃんを確認させる
「風呂……一緒にはいるか?」
覗き込む瞳は優しげだけどイジワルだ
「クククッ 俺シャワー浴びてくるから……」
祐ちゃんは私の答えを待たずにバスルームへと消えていった
バスルームからの微かなシャワーの音を聞きながら私はサイドテーブルで点滅する携帯を手に取った
メールはの相手は姉 さくら
きっと明日の打ち合わせの時間を知らせるメールに違いない
私は携帯に向かって深く溜息をついた
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