第1章

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真っ暗闇。 何の迷いも無く進む先はあの教室。 ガラッ 戸を開ける。 すると、女が一人立っていた。 「遅い」 そう言われて、俺は謝った。 「悪かったな、待たせて」 「ねぇ…もう、いいの?」 そう聞かれて、俺はまた謝った。 「あぁ。悪かったな、待たせて」 思い出してくれてありがとうと、女は泣いた。 その頬を伝う涙を舌で舐め取り、口づけをした俺。 「なぁ…………???俺と…一生一緒にいてくれ」 「ふふっ…今更遅いわよっ………早く言って欲しかったわ」 悪戯っぽく笑った女はそう言って俺にキスをした。 身長差が大きいので俺が屈んでやったのだが………。 これは、彼女にとってyesなんだと理解していたから何も言わない。 「郡路(ぐんじ)大好きよ」
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