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真っ暗闇。
何の迷いも無く進む先はあの教室。
ガラッ
戸を開ける。
すると、女が一人立っていた。
「遅い」
そう言われて、俺は謝った。
「悪かったな、待たせて」
「ねぇ…もう、いいの?」
そう聞かれて、俺はまた謝った。
「あぁ。悪かったな、待たせて」
思い出してくれてありがとうと、女は泣いた。
その頬を伝う涙を舌で舐め取り、口づけをした俺。
「なぁ…………???俺と…一生一緒にいてくれ」
「ふふっ…今更遅いわよっ………早く言って欲しかったわ」
悪戯っぽく笑った女はそう言って俺にキスをした。
身長差が大きいので俺が屈んでやったのだが………。
これは、彼女にとってyesなんだと理解していたから何も言わない。
「郡路(ぐんじ)大好きよ」
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