第1章

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ピピピピピピ 「…………」 目覚ましを無造作に止めて、頭をポリポリとかいた。 モゾモゾとベッドから降りてスウェットを脱ぎながら考える。 開けたら、そこには………何があったんだっけ? 最近、毎日見る夢がある。 見慣れた校門に、見慣れた校舎。 見慣れた下駄箱を通ると、見慣れた廊下を歩く。 その感覚はリアルで、夢だと気づくのは何時も起きてから。 匂いまでもがリアルで、学校の独特の匂いが起きても鼻に残っている気がする。 けど、起きると気づく。 あの学校を俺は知らない。 と。
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