第1章

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「なにそれぇ。ジロちゃんおかしぃーのー」 ベタベタしながら歩く女に夢の事を話してみた。 誰にも言ったことが無かったが、不意に何故か誰かに聞いたもらいたくなったのだ。 「ん??そーかもなぁー」 特に“誰に”と決まっていた理由ではないが、この女に言ったのは間違いだったことに気づく。 女はバカばかりだ。 俺が少し甘い言葉をかけるだけでスグに股を開く生き物。 それを知っていて利用している俺も、またバカの一人であるのかもしれない。 「なになに?何の話しぃ?」 また一人女が増え、先ほどの話を聞きたがっている。 「あのねぇ?」 と、バカな女が話そうとした瞬間…。 「だぁめ」 と、言って女の口を塞いだ。 「んんっ…ふぅ」 「あ!!ずるぅい!!アタシにもキスしてぇ~」 「はいはい、コッチ向けよ」 女は簡単で、バカだ。
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