第1章

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『どつすんのよ?!』 『あたしに聞かないでよ!!!』 『…………私、知らないから…』 『あんた、逃げる気?!』 『私は悪くないわ!!! 』 『ちょっ!!待ちなさいよ!!!』 口論する女が2人。 校舎をバックにしていた。 ひとりが校門の方へ走っていくと、それを追ってもう一人も走っていく。 それを俺は何故か下からのぞき込む様に見ていた。 なぜ、目線がこんなに下なんだ? 周りを見渡そうとして…。 「くっ………」 腹が尋常じゃないほど痛い事に気づく。 そっと腹を触ってみると、ヌルッとした感覚。 恐る恐る見ると、腹にはナイフ。 あ、俺刺されたのか…………。 と、思った瞬間。 世界が真っ暗に染まった。
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