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「あ、誠司さん向けかは分からんけど萎えたモンが戻るかも知れませんぜ」
「…マスター、また何か店をやり出したのかな」
「流石だねえ先生は!」
マスターがニヤニヤしながら私を見ている。
…言われなくても分かってる、新しい店に来てくれという黙認だろう。
「私も忙しくんだけどね。
夜なら時間が空くけど、それでも構わないかい?」
「大丈夫だよ。
コレが店の地図だから」
…マスターに手渡されたのは『ご主人様お帰りなさいませ!チケット付き』の、女の子達がコスプレ衣装の店の地図なんだが。
あのガタイの良いマスターとはイメージが違い過ぎる世界に、頭がクラクラしてしまった…
今日は悪酔いしそうだ。
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