水晶(きらら)

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それから半ば強制的にすいーと☆みんとへ、週1で通った。 店長は居るが何せ『オーナー』が強いので…私はいつの間にか、上得意様の扱いを受けている… 「あれ!? 先生、コチラの常連のお客様だったんですか?」 「確か君は…」 声を掛けて来たメイド服の子は、私の患者の1人だった。 ポッチャリにコンプレックスを持っていたが催眠療法で逆に、内面美人の可愛らしさを自覚したのか。 「久しぶりだね。 いやあ…コチラはオーナー様が知り合いで、ご紹介頂いたんだよ」 「わたしはコチラでは 『ポチャ子』、なんです」 ポチャ子…か。 明るさを取り戻してくれたのは、カウンセラーとして嬉しい限りだ。 「ポチャ子ちゃんはご主人様をご存知なんだ。 …先生、なんですか?」 声は水晶ちゃんだ。
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