第1章

12/15
前へ
/571ページ
次へ
本当は、 『下心透けて見えるから行きません!』 って断りたかったけどね、 波風立てたくない小心者だから、 「有難いお誘いですが、所の送別会だけで充分ですわ。 引き継ぎ書、ものすごい量なんですよ。 毎日フル残業でも追いつきそうにないので、土日も出勤なんですよー。」 ってやんわりお断り。 「じゃあ、土曜日手伝ってあげるから、その後どうかな?」 げーーーっ。しつこいーーー。 「いえ、土曜日は所長もご一緒ですし、日曜日は後任者がきますので…」 「そっかぁ。残念だなぁ、、、 じゃあ、転勤しても、僕が本社出張の時に一緒に呑もうね。 おごるからさ。」 し、つ、こ、いーーーっ。
/571ページ

最初のコメントを投稿しよう!

438人が本棚に入れています
本棚に追加