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今日はとことんついてない。
だめだ。
涙が、止まらない。
「ふられた?」
ほとんど彼女と二人の電車内。
隣で本を読みながら見向きもせずに一刀両断。
「身生で言わないでよ。と言うか友達なら慰めてくれてもいいでしょ?」
「何言ってんの。友達なんて、バカ言わないで。私達、親友じゃなかったの?」
・・・それなら・・・
「尚更励ましてよ・・・」
「じゃあそんな親友から一言。励ますのは友達。親友は・・・その悲しみも苦しみも一緒に受け止める」
彼女は、泣いていた。
まるで自分のことのように。
「そんであんたが立ち止まってしまっても、引きずってでも前に連れてくから。今は、好きなだけ泣けばいい」
彼女の肩にもたれながら、子供みたいに泣いた帰り道。
不器用な手の温もりが、心地よくて眠ってしまった。
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