創造の真実

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創造の真実

教室の戸を開けると、そこには、廊下があった。 今、わたしのいるところが、教室だった。 わたしは固まってしまった。 (わたし、戸は開けたけど、動いてないと思う…) そして、廊下に見えるところに脚を進めた。 教室になった。 また、わたしは敷居をまたいで、廊下に見えるところに行くと教室になる。 (教室に、閉じ込められちゃった!?) わたしは呆然とした。 (この境にある敷居に乗ったらどうなるのだろう?) 純粋にそう思った。 そして、ゆっくりと敷居に両足を乗せた。 すると! 全身に圧迫感を感じた。 両方の景色が、教室、廊下、教室、廊下と変わり、少しずつ暗くなっていく! わたしは身体に激痛を感じた。 (痛い!痛い!痛い!誰かー!) そして、真っ暗になった。 どこか遠くで、大きな爆発音がしていた。 痛みはなくなった。 わたしは今、宙に浮いているように思えた。 (ここ、どこ? もしかして死後の世界とか?) 辺りは真っ暗で、遠いところで、小さな火のようなものがたくさん見えた。 そして360度、周りを見回すと、どこかで見たような景色が私の目に映し出された。
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