不注意

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力強い、勢いまかせの七瀬の乱暴な行為に 本能がむき出しになる 「――いい」 いい。 こんなに抱かれて身体が熱く反応するのは、――七瀬が初めてで。 気持ちも、好意もないこの男に、私は何度もやり込められる もっと欲しい もっと、大嫌いで仕方ないこの男に 屈して、声を枯らせるほど、 狂ったように、喘いで。 ――そして、七瀬が私の中に全部ぶちまけて 長い夜が、終わろうとした頃 「帰って」
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