不注意

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恐ろしく、頭がズキズキする 快楽で麻痺していたのか今さら頭痛が酷く私を襲ってきた ぐったりとベッドに埋もれたまま、隣に横になっていた七瀬にそう吐き捨てる 七瀬からの声は、まだない 「やるコトやったんだから、いーでしょ」 「すんげー女」 失笑まじりの七瀬の声が、頭に響く 痛い、あったまいったーい 「いーから」 「はいはい」 軽く聞こえたその声の方向を見るのも無理なくらい、頭を動かせば痛みが走る ――何してんの、私
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