不注意

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ガサゴソと音がして、カチャン、と玄関が閉まる音が聞こえて 「ああー………ててて」 溜め息と、声を出したら また、激痛が。 やってしまった。 そう思っても、身体。 ――動かせず。 あー、飲みすぎた。 完全に、飲みすぎた。 顔色がちっともかわらない七瀬に負けたくなくて、 自分でもどのくらい飲んだか全くその量がわからない 酒なんか浴びるほどのんで、 何回もイタい記憶はあるのに、 こんな私の身体に、あんなふうに快楽を与えた男は ――七瀬が、初めてだ
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