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赤石は私の二期上で、
ついでにいうと、あの七瀬のいる二課の次長だ。
胸くそ悪い、あの七瀬がいたらどうしてくれんの。
「今日、二人ドタキャンで本当、お願いします」
「じゃあ、もう中止にすればいーじゃない」
「赤石さん、また来週から海外出張いっちゃいますー!!」
知るか。
「――奢りますから!!」
「そこまでして?」
「本気なんです!」
――へぇ。
赤石、ねぇ……。
「菜摘せんぱぁあい」
「……せ」
「――え?」
「七瀬。居ないわよね?」
「七瀬、さん、ですか?」
きょとん、とした顔で
菜摘は顔を左右に振った
「――一次会で、帰るからね」
「やっ……たぁ!!」
残業しようと思ってたけど。
仕方ない、一回出てから、
また、戻ってくるか。
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