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「ちょ――」
「お願いしますっ」
腕に爪めり込んでるから!
必死の菜摘の顔に、「マジ」と、書いてある気がして
「あれ、弓槻もいたの?」
赤石の斜め後ろから、偉そうな七瀬の、声。
「なに、アンタもいたわけ」
バチッと、火花炸裂。
「アレ?お前ら同期?」
「一応」
一応じゃねーわ、ふざけんな。
「ちょっとどうなってんの」
菜摘の耳元でそう小声ですごんでみたけど、菜摘は笑顔のまんま、顔を小さく左右に振った
冗談じゃない
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