不注意 #2

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くやしい、――絶対。 ヤだ、って言いたいのに 「どうすんの?ってお前、ぐちゃぐちゃになってんじゃん」 これ以上ないくらいの屈辱感 今すぐ目の前から消えて欲しいくらい、大嫌いなのに 熱くなった身体が、――邪魔をする 答えない私の唇をまたふさいで、七瀬の指が、私の中に侵入する 「――ん、そ……こ」 あ、ダメだ もう――無理 「気持ちいいの、ココ?」 口に出したくなくて、私はアゴを微かに引いた 「仕事前に、男に指突っ込まれて悦ぶって、お前変態だろ」 なんでもいい なんでもいいから、早く
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