秘密 #2

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両親は忙しい人達で、いつも家にいなかった 夫婦共働き、しかも社内恋愛。 夫婦揃って役員で、愛は感じてたけど――直接的な愛情を感じる前に 一人になった俺は、何かが欠落したまんま大人になった 自分のことなんか振り返ることもなく、今ある前に。 一日、一日。 何に向かうでもなく ――運命、なんてもんがあるなら 流されていた、と言えば馬鹿馬鹿しい表現だけど 特に何も考えずに、時間に身を任せていた
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