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バスルームの中でぐちゃぐちゃになった身体は、まだおさまりきらなくて
寝室でも飽きたらずに二人、求めあう
それが単なる、欲求不満で
お互いがそうなのかと思っていただけで
ゲームを楽しむように、感情なんかどこかに捨てているつもりだった
疲れ果てて眠りの狭間に、七瀬の腕が私に絡み付いて離さないその仕草に。
いつの間にか、慣れてしまっていた
七瀬の寝息と
自分の呼吸が心地よく重なる
――不思議だ。
この腕の中は、……どうしてこんなにも暖かいんだろう
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