分岐点 #2

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驚くくらい、その空間が重たくって、 私は瞬時に「閉」のボタンに指をあてた ――逃げたい ……何から? 頭の中は空っぽ。 目の前がやけに真っ暗で、思考回路なんかとっくに麻痺してた そうだ、――会社を出てから 私、なんにも――覚えてない
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