シンパシー #2

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はっ、として。 私は、急いで外に出る そこには、にっこりと笑顔の彼女が立っていて 「弓槻さん、いきましょ」 そう、小鳥のさえずりのような可愛い声で私を迎えてくれた あー、ジーザス。 これは、感服。 今なら、きっと。 ――引き返せる。 「おっせーよ」 私達を見つけた七瀬が、少し大きな声を張上げた 「す、すみません」 彼女が小さくなって、そうビクついて謝るから 「デカイ声出さないでよ、恥ずかしい」 「――お前な」 一触即発。 「や、やめてください!」
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