シンパシー #2
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七瀬へのイライラがなんだか中和されて、諦めてため息をついた 「……噛みついてくんな」 出国カウンターを抜けて外に出たら、無表情の七瀬が立っていた 「そんなんじゃないもん」 「ふうん?」 って、なんともない声で、私の頬に指をあてた 「髪、噛んでる」 ――うあー!! 「……」 声が、出ない
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