シンパシー #3

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「考えなくていい、って言っただろ」 脳に直接ひびく、七瀬の声 そんなんじゃないだろ! って、何回も心の内側で繰り返す 何を言っても、七瀬はこの調子で。 もう、隠すことさえやめた七瀬に 焦りと、ちがう感情が入り乱れて心拍数が上がる 「もー!!重い」 「お前、肥満なくせに大丈夫だろ」 「だっ、誰が肥満なっ!?」 「美紗緒」 「ひどっ」 「俺は南の島がいいって言っただろ」 びくっ、と身体が突然反応して、七瀬を押しのけた
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