シンパシー #6

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――嫌な、予感 何にも知らない(知ってるわけないけど)山崎部長は、契約が無事終わったからか、快諾する 「弓槻さん、ちょっとこちらへ」 また、このパターン? 呆れる。 けど断ったら余計怪しいし、私は仕方なく藤原さんについて会議室の外に出た 「すみませんでした」 廊下は広く、人気はない 小声でそう申し訳なさそうに言った藤原さんは、頭をかがめて 「昨日は、つい楽しいお酒で――調子にのってしまいました」 「――あ、いえ……」 全くだよ!! と、心ではそう思っていても 口になんか出せないし
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