宝物 #2

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そんなこと、わかってたけど 「帰りたいの」 俺のスーツのポケットに無理矢理お金をねじ込んできた弓槻の手首をとっさに掴んだ。 ――熱い。 「いらない」 「触んな」 勢いよく俺の手を振りほどいて弓槻が睨む 「いらないとか、いい」 ――なんで
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