1518人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「いらっ――お、見慣れない顔」
「すいません、ご無沙汰してました」
無精髭に、緩やかなパーマの長髪。
風格もあって――ガタイも、いい
俺の姿をみてすぐにそう笑ったマスターの佑(たすく)さんは、
手招きしてカウンターに俺を呼んだ
「今日、平日で客がいねーんだわ」
カウンターから出てきた佑さんが、外へ出て看板持ってまた戻ってきた
「――あれ、閉店っすか?」
「わかってんだろ、聞くな」
バハッ、っと豪快に笑って
佑さんはカウンターに戻る
「――で?」
最初のコメントを投稿しよう!