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――この身体は。
抗うどころか、もっと侵食しろといわんばかりに俺を埋め込んでいく
どうやったら嫌われるか、じゃなく
どうやったって俺に呼応する
限界が見えなくて
「ほらほら、口がおろそかになってるだろ」
指を引き抜いて、弓槻の身体を起こすと
その姿を見下ろした
強い眼差しが確実に俺だけを見ている
それがたまらなくそそるから、弓槻から抜いたばかりの濡れた指先を、だらしなく開いた唇に押し込んだ
「ヨダレ垂らしてんじゃねーよ」
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