反逆心 #2

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艶々と光る唇には、俺のだか弓槻のだかわからない透明な液が、滴るように顎まで滲んでいる その表情が光悦としすぎて 「そんな顔しても、無駄」 物欲しげに俺を見る 昨晩、快楽に流されて互いに自分を見失っていたような野蛮さはない これは確実に、――確かな意思 俺も含んで、突っ込んだ指の脇からはだらだらと唾液を垂らして 訴えるようなその顔が、……許せない。 自分でそうしてるくせに 「あー、もう時間ねーよ?」 衝動を、止めれない。なにも、かも。
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