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これ以上いたら、取り返しがつかなくなりそうで、
俺は名残惜しい気持ちにキリをつけて弓槻から離れた
触れあってた肌の感触が空気に変わった瞬間、
――寂しさを覚える
もう、触れあうこともなくて
――抱くこともない、って
そう。決めたから。
「なに、その顔」
ベッドに埋もれていた弓槻が、そんな俺をじっと静かに眺めていた
好意もない、興味もなさそう
――不機嫌な、顔
「――いいの?」
「何が」
「七瀬、イってないでしょ」
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