脱力 #3

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来なくていい――そう言おうとした弓槻の声をさえぎった 我ながら、情けない そうしてまで――会いたい、って 声を聞いたら いや、声なんかきくまえから――弓槻に 会いてぇ、って……。 「なに?」 「今どこにいるの?」 「下のコンビニ」 「は、早くない?」 「は?別に」 悟られてる。 ぐは、カッコ悪い。 「あ、そう」 「で、何がいんの?」 誤魔化すように高圧的に出てみるけど、もうそうとしかできなくて。
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