脱力 #3

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俺の手招きに、意外にも素直に弓槻は隣に移動してくると、ペタンと座り込んだ その姿が、あまりにも可愛くて 「――わっ」 「そうしてて」 衝動にまかせて、自分の膝の上に頭をしずめた。 「ちょ、肘のせないでよ」 「ちょうどいいんだよ、高さが」 照れ隠し。 けど、そんなものは数秒ももたなくて、手のひらで小さな弓槻の頭をゆっくりとさすった
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