脱力 #3

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弓槻の身体は冷えていて、でもこうしていたい欲に勝てない俺は、側にあったジャケットを弓槻の身体にかぶせた そして俺は、飽きたらずにずっと 弓槻の髪に指先をながした 「猫でもなきゃ、犬でもないんだけど」 「ふーん」 それほど、嫌そうでもない声がして 「あと、もうちょっと」 もう、少しだけ 「添削すんだら、レポートおわんの」 もう、少しだけしたら ――帰るから
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