脱力 #3

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弓槻は急にがばっと起き上がると、ノートパソコンの画面をのぞきこんだ 「――北欧、開発プロ、じぇくと?」 とっくに知ってるかと思っていたから、こっちも驚く 「なんだ、お前まだ聞いてなかったの?」 山崎さん、まだ言ってなかった……? な、んで。 パソコンを覗き込む弓槻が、無防備に俺の身体に寄り添うから、 そのまま触れたい欲に負けて、ぐいっと身体を持ち上げると懐にぽすん、と閉じ込めた。 「ほれ、見ろ」 「ちょっと前まで、赤石がやってたやつじゃん」 「だな」 「まさか」 その瞬間。 弓槻の首筋に、赤いアザになった肌が目に入った 「お前、首んとこ赤くなってんじゃん」
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