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弓槻は急にがばっと起き上がると、ノートパソコンの画面をのぞきこんだ
「――北欧、開発プロ、じぇくと?」
とっくに知ってるかと思っていたから、こっちも驚く
「なんだ、お前まだ聞いてなかったの?」
山崎さん、まだ言ってなかった……?
な、んで。
パソコンを覗き込む弓槻が、無防備に俺の身体に寄り添うから、
そのまま触れたい欲に負けて、ぐいっと身体を持ち上げると懐にぽすん、と閉じ込めた。
「ほれ、見ろ」
「ちょっと前まで、赤石がやってたやつじゃん」
「だな」
「まさか」
その瞬間。
弓槻の首筋に、赤いアザになった肌が目に入った
「お前、首んとこ赤くなってんじゃん」
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