脱力 #3

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離したく、ない 「首、赤い?」 「見てねーのかよ」 「――見てどうにかなってたら気分悪いでしょ」 俺が我を見失うくらい余裕がないのに 「どーにかなってんだろ、アホかお前」 この女は、余裕だらけで 「七瀬に関係ない」 ――関係、ない その言葉に、信じられないくらいの衝撃が俺を貫いた 「あ、そう」 パッ、っと。 包み込んでいた腕を離すと、
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