脱力 #3

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つき出したと思った手は、固まっていて 振り返れば、坂口部長が俺の腕をつかんでいた 「何してんだ、お前ら」 「……」 互いに、無言 話す理由も――下らなすぎて。 俺は不満なまま、赤石から手を離した 「お前らは、中学生か」 きっと、察しているだろう部長が、顔にシワを寄せてにかっ、と笑った 「赤石、お前ちょっとこっちこい。 ――七瀬。お前は会議だろ。時間過ぎてるぞ」
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