泡沫 #2

22/35
前へ
/35ページ
次へ
あー。 あともうひとつ。 色気のないTシャツは、磨耗が激しくよれていて 身なりにも気遣いないのが、一目みてわかる 「彼氏、いないの?」 いるわけがない、という確信は既にあったので、確認の意味もこめてそう訊ねた 「……」 聞こえたのか、なんなのか。 茉麻はその質問には答えずに黙りこむ 「別に口説いたりしないよ」 警戒したように固まった茉麻に、やんわりとそう言葉をつけたした
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

765人が本棚に入れています
本棚に追加