泡沫 #2

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答えたくないのか、茉麻からの返答はない 賑やかな国道沿いから小路に入り、狭くなった道は大通りからは想像つかないほど静かで、 二人に会話もないから、静まりかえった道に二人の足音が響く 「……松岡さんは」 「ん?」 「彼女、いないんですか?」 突然声を出した茉麻の声は、先程までとは違い、緊張のためか少し震えていた 「今はいないね」
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