泡沫 #6

1/35
前へ
/35ページ
次へ

泡沫 #6

店につくまでの間に、三郷があれやこれやと俺の話を茉麻にして、茉麻もペラペラとなんでも話す三郷に慣れたのか、愉しそうに笑っていた ――もっと堅苦しい女だと思っていたのに 茉麻はそれほどややこしい性格はしていなくて、付き合ってるっていうのに毎日の全てが新発見だった 「お、やっと来た」 店の中に入ると、カウンターごしに佑が笑ってそういった 「いらっしゃいませだろ普通」 「聞き覚えのある声にはいちいち言わねーよ」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

803人が本棚に入れています
本棚に追加