泡沫 #6

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佑の視線が一瞬、茉麻に向いたけど、俺は三郷の方に顔をむけて「うちのバイト」と言った 「いい店ッスね!僕、三郷です!」 三郷は人懐っこくそう言うと軽く頭をさげて、勝手にカウンターの椅子をひいて佑の前に座った 「元気有り余ってるねー」 「そこしかないんすけどね」 ケタケタと笑って、「ほら、何してんすか!弓槻さんも、松岡さんも早く!」と、手招きした 「あの、初めまして。弓槻です」 少しキョどりながら、茉麻が佑にそう挨拶をする 「堅苦しい挨拶はいーよ、よろしくね、えーと」 嫌な笑みを俺に向けて、佑がそう言った
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