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今度は缶ビールを冷蔵庫から取りだし、渇いた喉にそれを一気に流し込む
弓槻にはまたミネラルウォーター、といっても、気持ちよさそうに寝息をたてているからサイドテーブルにそれを置くと、俺も布団の中に潜り込んだ
「……せ」
弓槻は、ずるい
寝言で名前を呼ばれたら――嬉しくてはねあがりそうになるのに
「――茉麻」
こんなときにしか、……そう呼べない自分にまた失笑
好きなんだ
初めてお前を見たその時から
恋い焦がれた――その女が
今、俺の腕の中で
俺の名前を寝言に、眠っている
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