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誰でもいいなら、俺でいいだろ
弓槻は俺の顔をチラッと見ると、
黙ってそれを鞄の中に入れた
――ホッと胸を撫で下ろす
はぁ、情けない
「お前さ」
「何よ」
「昨日の資料。午前中になおしとけよ」
情けない自分を隠したくて、いつのまにか弓槻にもってかれてたペースを取り戻そうと強がり――ハッタリ
どうでもいい内容の、会話
「信じらんない」
「早出すりゃいいだろ」
仕事なんて行きたくない、って言ってくれたらいいのに。って
この女には、無理か
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