抑制 #2

26/35
前へ
/35ページ
次へ
誰でもいいなら、俺でいいだろ 弓槻は俺の顔をチラッと見ると、 黙ってそれを鞄の中に入れた ――ホッと胸を撫で下ろす はぁ、情けない 「お前さ」 「何よ」 「昨日の資料。午前中になおしとけよ」 情けない自分を隠したくて、いつのまにか弓槻にもってかれてたペースを取り戻そうと強がり――ハッタリ どうでもいい内容の、会話 「信じらんない」 「早出すりゃいいだろ」 仕事なんて行きたくない、って言ってくれたらいいのに。って この女には、無理か
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1602人が本棚に入れています
本棚に追加